かぼちゃのスマブラ日記

スマブラ関連の考え事を書き留めます

かぼちゃ宅募集要項

更新のお知らせ

  • 最終更新: 2022.7.25 / 記事アップデート: 2021.11.29
  • Training Modpackが利用可能になりました!検証・トレモの場としても是非ご活用ください!
  • 設置済みSwitchが2台になりました!
  • 最大収容人数が4→6人となりました!

概要

  • かぼちゃ主催、不定期開催の小規模宅オフです。
  • 6畳程度の1人暮らし部屋での開催です。多少窮屈な環境となることをご了承ください。
  • 募集人数の上限は5人です。家主含め最大6人でプレイします。6人でプレイする場合は、うち1名にGCコンタップ含むSwitch一式の持参をお願いします。

場所

設備

  • モニター: BENQ GW2280(22インチ) 2台
  • Switch フルセット(GCタップ含む) 2台
  • HORI モバイルモニター 1台
  • 配信環境あり(1台)
  • Training Modpack 利用可能

参加方法

Twitterでの募集の場合

  • 募集要項(このページ)をご一読いただき、①参加する時間帯 ②本体一式持参の可否 ③初参加の場合は初参加であること を記載の上、募集ツイートにリプライを送信してください。
  • 初参加の方には後ほど宅オフ場所の詳細をお送りしますので、DMは開放していただくようお願いします。
  • DMでは申請がチェックできない場合があります。リプライは必ず反応できます。
  • 宅オフを開催してほしい場合は、DMにてご相談ください。家主の予定が合えば突発で開催することもあります。

KUSCのDiscordサーバーを通じた募集の場合

  • 募集メッセージに返信をお願いします。
  • 初参加の方には後ほど宅オフ場所の詳細をお送りします。

その他

  • 到着後は最初に手洗いうがいをお願いします。
  • トイレは座っての利用をお願いします。
  • 駐輪場あり(屋根なし)。自転車、バイクは少しなら停められます
  • Wi-Fiはご自由にお使いください。パスワードは家主にお尋ねください!
  • お土産、ご支援大歓迎です!!

リンク

スマブラのコミュニティ、その活かし方

はじめに

スマブラプレイヤーの間には多種多様なコミュニティが存在します。有名なところではキャラ窓でしょうか。

今や実力向上を目指すなら、コミュニティへの所属が欠かせないと言っても過言ではありません。コミュニティについて、大きく2つの視点から考えてみました。

  • コミュニティの利点
  • 利点をもっと活かすために

コミュニティの利点

コミュニティへ属することをおすすめする理由として、主に下の3つを挙げます。

1. 知識の共有

非常に多くのファイターが存在し、相性や立ち回りの組み合わせが無数にあるスマブラにおいて知識は大きな武器となります。一人でプレイし続けて蓄えられる知識には限度があるため、これを共有できるコミュニティには大きな価値があります。

例えば「相手のこの行動へのリスクの付け方がなさそうだ」と思っていても、対処法を知る他のプレイヤーに教えてもらえば攻略が容易になります。自分で対処法を見つけるよりも労力がかからず済むわけです。

また「対〇〇をどうすればいいか分からない」といった場合でも、キャラ窓であれば同じキャラの使い手多数に意見を募ることができます。同じキャラに対しても使い手によって得意不得意があるため、様々な考え方を知ることで大きな成長に繋げられるはずです。

2. モチベーションの維持・向上

一つのコミュニティ内には様々なレベルのプレイヤーが属していることが多く、良い刺激を受けられる環境があります。

同程度の実力のプレイヤーを見つけて仲良くなり切磋琢磨するもよし、憧れのプレイヤーにお近づきになってより一層モチベーションを高めるもよし。一人で黙々とプレイするだけでは続かないモチベーションも、コミュニティに属することで高められる可能性が大いにあります。

3. 悩みの相談

「成長が行き詰まってしまった。どうすればいいか分からない」そんな状況に陥ったときでも、コミュニティ内の繋がりが支えになります。

励ましの言葉のみならず、具体的なアドバイスが期待できるのがコミュニティの良いところ。ライバルや実力が上のプレイヤーに助言を求めれば、自分にはない視点が少なからず得られることでしょう。他のプレイヤーの考え方から学べることは非常に多く、スランプから抜けるきっかけにもなります。

利点をもっと活かすために

「キャラ窓に所属したいけど実力ないし......」とためらっている方はいませんか。コミュニティの利点を活かすために最も重要なのは積極性です。

そもそもコミュニティは実力のある人だけが集まるものではなく、むしろこれから実力を上げていきたい人のための場所であると思います。モチベーションのある方は引け目を感じることなく、その門を叩いてみましょう。

参加してから重要なのは積極性に加え、人との繋がりを大切にすることです。自分の言葉一つ一つに気を配り、コミュニティが明るく円滑に回るよう心がけます。他のプレイヤーの力になれるときは進んでサポートに回ったりと、自分にできることを探してみたりします。最初のうちはアドバイスを受けるだけでも、そのありがたさを忘れず自分がアドバイスできる側になったときは懇切丁寧に教えるなど、コミュニティを成長させるために何ができるかを考えてみましょう。

自分がコミュニティから積極的に吸収し、感謝を忘れず、得たものをコミュニティに還元していくことで、自分だけでなくコミュニティをも成長させるプラスのループが生まれていきます。

おわりに

私はコミュニティから様々な恩恵を受けてきました。今自分に何ができるかを考え、その行動の一端としてこのような記事を書いたり、動画を投稿したりしています。

お読みいただきありがとうございました。次回は、時間が少ない中でもどうやって成長を目指すかについて、記事にまとめたいと思います。

立ち回りの相性

はじめに

前回の記事より少し間が空いてしまいました。 今回はいただいたご意見をもとに書いてみました。

「この人にはなんか勝てるけど、この人には勝てないな......」その理由の一端を掘り下げてみます。

  • 立ち回りの型
  • 切り替えによる対処

立ち回りの型

動き方のパターンは無数にありますが、主軸は大きく3つほどあると考えています。

1. 主体的攻め

ガツガツした攻撃型です。相手の心の準備が整う前に懐に飛び込む差し込みが特徴でしょう。大切なのは「相手の反応を的確に予期すること」です。

弱気な立ち回りの人に対してガンガン詰めるスタイルが通るのは、守りの態勢に入ることが予想されており、逃げ方が分かりやすかったり、ガードや回避の対処が不適切であることを見抜かれてしまったりしているためです。例えば「ガンガン詰めてきたクッパの上Bになんか当たっちゃう」という人は、ガードを途中で離してしまうことが予想されているのかもしれません。

このスタイルを得意とするプレイヤーは爆発力があり、自分のスタイルを一旦通せば格上に勝機を見いだせることもあります。反面、脆く崩れやすい立ち回りでもあります。

2. 差し返し

一つ目のタイプよりやや引き気味なイメージ。相手の攻撃を引いていなし、反撃から火力を稼ぐスタイルです。大切なのは「相手の差し込み択を十分に理解すること」です。

ジャンプや回り込み、ダッシュ攻撃、空中攻撃など多種多様な差し込み差し込みを理解しきるのは簡単ではありません。刻一刻と変わる状況の中、相手が攻め手を変えてくるのも当然です。このような状況において完璧に差し返しを続けるのは難しくありますが、徹底を心がけることで崩れにくく、かつ安定した立ち回りを目指すことができます。

一方で、待ちには弱く、自分からの攻め手を欠くために相手を崩したいときに崩せず、終始試合が不利なまま終わってしまう可能性もはらんでいます。

3. 待ち

二つ目のタイプよりさらに攻めっ気をなくしたイメージ。主に強力な飛び道具や、時間経過で有利に試合が運ぶキャラクターが得意とする戦法です。大切なのは、「待つポジションと攻撃の配分」です。

例えばサムスのチャージショットを終始崖端で溜める、といった極端な戦法を取るとします。この場合相手の攻めを常にいなし、わずかながらも火力を稼ぎ続けられるのならば理論的には勝ちをもぎ取ることはできます。しかし相手が自分の予想通りに動き続けることはほぼあり得ないでしょう。そのため、一度のターンでできるだけ有利展開や火力を稼ぐことが必要となります。特に撃墜時、相手がライン有利を維持している場合は極端に撃墜ラインが広くなり、攻撃を当てても撃墜することが難しくなります。

また飛び道具に対して反射技を持っている相手など、相性により待つことが難しい場合もあるため万能とは言えません。

切り替えによる対処

自分が得意とする立ち回りを固めていくことは強みにつながりますが、時に諸刃の剣ともなり得ます。様々な立ち回りをどのように扱えばよいのでしょうか。

幅を広げる

誰しも得意とするスタイルはありますが、まずは取れる選択肢を広げることが肝心です。差し返しが得意だけど突っ込むのは苦手...という方は思い切って攻めの練習をしてみてはどうでしょうか。逆に、いつも突っ込んで反撃されるという方は落ち着いて待ってみましょう。

これまで試さなかった行動を取り入れることは立ち回りに大きな変化をもたらします。新たな発見を生む機会となり、その時点で勝率が上下しようとも、長期的に見て必ずプラスになるはずです。

相性の判断

どれだけ徹底できるかにも大きく依存しますが、立ち回りにはある程度の相性が存在します。先ほど述べたような「差し返しは突っ込みには有効だが待ちには弱い」といった具合です。

先ほどの3パターンを取り上げれば、完全ではありませんがジャンケンのような構図になっているように思います。実際はもっと複雑で、安易に飛び込まない方が良かったり、待ちに差し返しが混じっていたりもします。ここで重要なのは、相性一つを取り上げても相手によって有効であるものとそうでないものがあり、ただ一つの立ち回りで勝ち続けるのは難しいということです。「勝てそうなのになんか勝てない」そんな時は自分の立ち回りがワンパターンになっていないか、相手に応じて変化させる準備があるかを見直してみるのもよいかもしれません。

瞬時の切り替え

1試合の中で同じ動きばかりするわけには行きません。主軸とする立ち回りは定めるとも、それに固執するのとはわけが違います。

まずは差し返しをベースに様子を見て、崩す必要があると判断すれば攻めに切り替えるなど、その場に応じて変化が求められることもあります。相手のファイターや立ち回りに応じて自分も適応していくなど、柔軟な思考が必要です。

これを実行するには前述の通り、あらかじめ様々な動きを取り入れておく必要があります。有効性を判断し、相手に応じて立ち回りを変えることで試合展開を有利に進められることは間違いありません。

おわりに

自分の立ち回りを変えるのは怖いことではありますが、しかし必要なことであると思っています。

次回はスマブラのコミュニティについて記事を書く予定です。

魅せるプレイと実力について

はじめに

プレイヤーはもちろん、素人の観衆をも虜にするのは洗練された「魅せる」プレイでしょう。上位プレイヤーの痺れるプレイに憧れてスマブラを始めた方は少なくないと思います。

ただ、プレイの見目美しさだけに囚われ、実力の向上をそっちのけにしたあまりスマブラがつまらなくなってしまった、という悲しい声もしばしば耳にします。

魅せるプレイと実力について思うところを短く書き留めました。

  • 「魅せ」に固執する危険性
  • 成長に繋がる「魅せ」への意識

「魅せ」に固執する危険性

かっこいいコンボや連携、所謂魅せプを決め、相手を華麗に葬る瞬間がたまらなく楽しいと感じる人は多いでしょう。しかし、ここには負の影響が垣間見えることがあります。

続かないモチベーション

持続するモチベーションとは何でしょうか。対戦ゲームにおいて、勝ちを目的とすることは間違っていません。しかし、目の前の勝利をモチベーションの根源とすることは長期的に見てマイナスになる可能性があると思っています。

「魅せプ」は多くの場合勝利した試合の一部であり、中でも特に華麗なプレイができたシーンです。一見刺激的でモチベーションが上がるように見えますが、実はこればかりを目的とすると成功体験を得られる確率が極端に低くなってしまいます。魅せるプレイを狙うばかりに勝ちが遠のき、連敗を重ねることでやる気を失ってしまう可能性が潜んでいるのです。「勝てないからつまらない」と吐露する人の一部にはこのような場合が当てはまってしまいます。

遠のく成長

「魅せプ」の動きだけをトレモで練習してはいませんか。

広く耳にすることですが、成長に繋がりやすいのは基本的な動きやコンボの練習です。ところが魅せるための動きを練習するあまりこの基礎が疎かになり、勝てなくなってしまうことがあります。魅せることを中心とした動きは、冷静に考えるとリスクリターンが噛み合っておらず、初心者や中級者にとって実用的でないことがほとんどです。

自分の目指す動きが立ち回りで本当に役立つのかを考え、適切な練習を重ねることが大切です。上位プレイヤーの「魅せる」プレイは、幾重にも積み重ねた基礎力の上に成り立っています。

成長に繋がる「魅せ」への意識

人の心を本当に引き付けるのは、ただ一時成功した魅せプレイではなく、成長を目指し続けたまっすぐな強さかもしれません。上位プレイヤーの動きに心を動かされるのは、勝つために積み上げた努力がプレイに表れるからだと思います。魅せるプレイとは、勝つための「必要」を重ねた先にある洗練された動きであり、その上辺のみを真似たものではないと思うのです。

実力向上を第一の目的に据えるなら、揺らぐことのない基礎力を培うことが第一です。どのようなプレイもこの基礎力あってのものです。日々の成長を糧とし、目先の美しさではなくその先にあるものを掴み取ることで初めて、本当に人の心を動かすプレイができるのではないでしょうか。

おわりに

一足飛びではなく丁寧に積み重ねたプレイが本当に好きです。

次回は寄せていただいた意見をもとに、立ち回りの相性について記事を書く予定です。

理不尽との付き合い方

はじめに

ことスマブラにおいて、自分が理不尽だと思う場面を突きつけられることは少なくありません。どう対処すれば楽しく成長を続けられるのでしょうか。

個人的に思う理不尽との付き合い方を書きました。あくまでも一個人の考え方として受け取っていただければ幸いです。項目を2つに分けて考えてみました。

  • 理不尽の根源
  • 生産的な対処

理不尽の根源

あなたにとっての理不尽とは何でしょうか。その要因は外的なものだけでしょうか。ここでは2項目ほど、内面に焦点を当ててみます。

1. 実力不足を棚に上げている

自分のファイターに有利とされる相手ファイターに対して敗北を収めてしまったとき、これを理不尽と思うでしょうか。

互いの実力差はすぐに計れるものではありませんが、自分の実力不足を第一の要因として考えるかどうかが「理不尽」が生じるかの一つの分かれ目だと思っています。相手のファイターに対して十分な対策を積んでいたか、そもそも自分の実力は満足できる程度なのか、柔軟に対応ができていたかなど、自分の側にやれることを全てやったかどうかを考えるのが大切です。

敗北の理由を相手に求めるのは思考を停止していることになると考え、まずは自分の実力不足を考えるようにしています。

2. 周囲の意見を過信している

「このキャラ相性は無理」という意見を鵜呑みにしていいものでしょうか。

例えば「ガノンドロフメタナイトが最不利」などと言われますが、自分自身は肯定も否定もしないようにしています。自分が相性を判断できるほどの実力を備えているとは思えないからです。確かに、周囲の意見を参考にして「相性不利だからしょうがない」と納得すれば、敗北の理由を自分に求めずに済みます。しかし、この先に成長はないように思えるのです。

自分の経験から「この相性は辛いな」と思うことはあったとしても、周囲の言葉を鵜呑みにして可能性を閉ざすのは勿体ないことだと思うのです。

生産的な対処

理不尽に対して文句を述べた先に成長はあるでしょうか。成長につながると思う考え方を2つほど挙げてみます。

1. 相手を認める

敗北を理不尽だと思うのは、どこか相手を自分より下の存在だと決めつけているからではないでしょうか。

世界戦闘力、レートや実績などにより実力が可視化しやすくなり、箔の付くプレイヤーは多くなりました。しかし、それだけを材料に格下と判断するのは早計だと思います。勝利や敗北は一時のものであり、一つの試合結果だけで判断するのも最適ではないでしょう。

「強者は相対的に強者である」という言葉にもあるように、強さは大局的な視点で捉えるのが良いと思います。一時の勝ち負けにこだわりすぎず、相手を認めることから自分を強くする思考が始められるように思います。

2. 理不尽を見つめ、分析する

理不尽だと殊更に叫ぶよりも、事柄を冷静に分析してみるのはどうでしょうか。

例えば、偶然負けたと思う試合を振り返って「たまたまスマッシュが当たったから相手が勝っただけじゃないか」と思うより、「自分は二度とあんなスマッシュに当たらないと言い切れるか?」と思考を切り替えてみます。自分にリスクのある行動が一切なかったと言い切れるのであれば、これは理不尽と言い切ってもいいでしょう。しかしそんなプレイを貫いたと言うだけの試合ができることはほとんどありません。

キャラ相性に焦点を当てる場合は「相手のキャラが悪い」とばかり思うより、「相手のキャラは復帰阻止が強いから、堅実な差し合いを徹底して復帰阻止展開をできるだけ拒否してみよう」というように、自分にできることを考えてみます。自分の思考だけに留まらず他のプレイヤーに対策を聞いてみたり、対策のために連戦したりするなど、まずはできるだけのことを試すのが良いと思います。

自分の実力を磨ききったその先でもだめなら、ようやく諦めてキャラクターを変えることを検討したりしてみましょう。

おわりに

逃げではなく考え抜いた上での選択であれば、きっと成長が伴うものと思います。

次回は「魅せ」と実力について書く予定です。

アドバイスの貰い方

はじめに

上達のためには、自分より上手な人に教えを乞うのが近道です。

有効なアドバイスをスムーズに引き出し、活かすために、こうすればいいのではないかと思うところを書きました。また、その活用の仕方についても触れています。項目は大きく2つです。

  • 質問の仕方
  • 活用の仕方


質問の仕方

アドバイスの聞き方によっては思わぬ収穫が得られることもあります。ポイントは2つです。

1. 的を絞る

「どこを直せばいいですか」という漠然な質問に対し、答えはあらゆる角度から考えられます。立ち回り、読みあい、コンボなど、どこをアドバイスすればいいのか迷った末に「わからない」と答えてしまう話し手は少なくないでしょう。

例えば立ち回りについて聞くなら「僕の立ち回り全体で、攻めと守りの配分はどうですか」としてみましょう。すると答える側も「無駄に攻めすぎているからもう少し慎重になった方がいい」とか「自分からの攻めが足りないから少し前のめりになった方がいい」などと答えやすくなります。

切り取る範囲は狭い方が答えやすいので、絞れるまで絞った方が明確な答えが得られることが多くなります。「この場面のコンボ選択はこれでいいですか?」「この場面の読みあいでこの択を仕掛けたのは正解でしたか?」と質問の具体性が増すごとに、「ここはこの技選択の方が火力が高くなるよ」「ここの読みあいはこの行動が安定択だよ」とアドバイスも自然と的確になります。

2. アドバイスに根拠を求める

次のような場面を想像してください。

あなたは差し込みに空Nを多用することが多いですが、「差し込みに空前をもっと使ってみよう」というアドバイスを受けました。

ここで「なるほど、空前を使えばいいのか」という理解にとどまらず、「なぜ空前なのか」を考える必要があります。この場合「空前は空Nよりリーチが長く、判定が強い上に不利フレームも少ないから空前がいいんだな」といったところまで考えるのが理想です。噛み砕いて理解しきれない時は、「なぜ空Nより空前なのですか」と質問すると良いでしょう。その根拠まで教えてもらえ、自分の中で理解できることが多くなります。

行動一つ一つにリスク・リターンの根拠を求めると、一つのアドバイスから得るものを増やすことができます。アドバイスをする側の人は、与える内容には自信があって言っていることが大半です。行動の理由を聞き、自分の思考に取り入れるよう心がけましょう。

活用の仕方

1. 書き留める

一度教えてもらった内容を他の人にもう一度聞き、「あ、それ他の人に言ってもらったことあるな」と思ったことはありませんか。受けたアドバイスを形に残さない人は、意外にも多くいます。

まずはメモ帳にでも残しておき、後から見返せるようにするのがオススメです。その後アドバイスを取り入れた動きを試し、「これは良かった / だめだった」というフィードバックまで書き入れることができればなお良いでしょう。聞いて、試して、フィードバックして、というサイクルを回せば成長はぐっと早くなります。

2. 素直に試す

しばしば自分が納得できない意見は聞き入れにくいというスタンスのプレイヤーを見かけますが、これはもったいないと思います。

アドバイスの役割は、自分では至らない考えを教えてもらうことにあります。実際に試してみるまでは、受けたアドバイスが有効かどうかは分かりません。アドバイスしてくださる方のレベルに関係なく、自分の頭で噛み砕く前にまずは聞き入れることが大切です。自分の立ち回りに馴染んでようやくその有効性が判断できるのではないでしょうか。第一に成長のため、そして話し手と聞き手の関係を円滑にするためにも、素直な姿勢が肝要です。

おわりに

アドバイスは、基本的に話し手よりも聞き手が大いに得をします。そのことを理解し、自分のために時間を割いてくださる話し手に対して感謝を忘れないことが大事だと思っています。




次回は、理不尽との付き合い方について記事を書く予定です。

立ち回り言語化入門

はじめに

「立ち回りの言語化、そのメリット」から続く記事です。

自分が考える言語化のやり方を3つに分け、簡単にまとめました。

全くの初心者向けに1つ目の解説を、2つ目以降で大きな2つの視点を記しました。

言語化事始め

動きを言葉にするのは、実は簡単です。まずはタイプ分けから入ります。3つのステップで体感してみましょう。

Step1 - 2種のタイプ分け

「攻めがち / 守りがち」あなたはどちらのタイプでしょうか。これを考える事から言語化を始めてみましょう。

自分の立ち回りを何となく思い浮かべ、攻めと守りのどちらに傾いているかを想像したはずです。2種のタイプ分けは、次に述べる「マクロ視点」の礎です。

自分の動きを動画で見返したり思い出したりして、振り返ることが言語化のベースとなります。

Step2 - タイプ分けの具体化

次は自分の長所と短所を、大まかに考えてみましょう。ひとまず場面をニュートラル・コンボ・崖の3つに区切って捉えてみます。

長所について、突出した一つを考える場合

  • どちらも技を食らっていない状態から、相手の技を食らいにくく、自分の技を通すことが多いならニュートラルの差し合いがあなたの長所です
  • 技を引っ掛けるまでは別にして、一旦コンボ始動を当てればしっかり火力を出せるなら、爆発的な%稼ぎがあなたの長所です
  • 一旦相手に崖を掴ませたらそこで倒し切ることが多かったり、復帰阻止での撃墜が多かったりするなら崖周りの堅さがあなたの長所です

一方短所について、自分の特に弱いところを考える場合

  • なかなか自分の攻撃を通せずに相手にいいようにやられてしまうことが多いなら、ニュートラルの差し合いが苦手なのかもしれません
  • 相手に触る場面はそこそこ多くても%を稼げずに火力差で負けることが多いなら、基礎的なコンボ火力が出せていないかもしれません
  • 一旦崖を掴まされたらなかなかステージ上に上がれない、または崖外に出されたら復帰できずに簡単にやられてしまうなら、崖周りが弱いのかもしれません

ここまでの場合分けに必要な自分の立ち回りを理解することで、言語化の基礎を築くことができます

Step3 - どうすれば伸びるかを言葉にする

自分の動きを場合分けした後は、長所を伸ばし、短所を補うように考えを巡らせます。

差し合いが弱いなら、自分が突っ込みすぎていないか、逆に攻めが足りないんじゃないかと考えます。じゃあ攻め方を少し変えてみよう、という結論に至るわけです。また、前節で挙げた長所のうち、自分にないものを取り込もうとする方向に考えることもできます。また長所を伸ばすには、もっと別の行動も必要なんじゃないかなどと思ったりもします。

このように、言葉を通じて自分の動きをよりよくする方法を考えていきます。成長・改善のための方法は、また別の記事にまとめる予定です。

マクロ視点の言語化

試合全体を俯瞰して立ち回りの偏りを分析することを、「マクロ視点の言語化」と勝手に呼んでいます。前章で述べた「タイプ分け」から一歩踏み込んだ考察を行います。項目は2つです。

1 - 表裏一体の強みと弱み

自分の立ち回りにおける、勝ち筋を考えてみましょう。例えばこのような感じです。

  • 差し合いで相手の予想よりさらに踏み込むことで崩して勝つ
  • 相手の攻めを待って差し返して勝つ
  • 息をつく暇も与えず怒涛の攻めで勝つ

これらは一方で負け筋の可能性もはらんでいることに考えを向けます。

  • 判断を誤って踏み込み、相手にリターンを取られて負ける
  • 相手にも待たれると攻め筋がなくなって負ける
  • 雑な攻め方でずっと差し返されて負ける

強みと弱みは表裏一体である可能性を考え、自分の立ち回りの特徴を「リターン」視点で考えてみるのです。リターンの取り方を考えの主軸に置くと、「綺麗 / 汚い」などの概念から離れ、大きなリターンを手にするための最善の行動が正しく評価できることもあります。

2- 改善の動きを言葉にする

弱みを理解すれば、改善方法を考えたくなります。「なんとなくこうすりゃいいんじゃないか」と思うより、明文化することが大切です。

先程の例を使うと、

  • 踏み込みすぎないよう、一旦様子を見る
  • 待ちすぎず自分からも詰めてみる
  • 雑に攻めずに好機を伺ってみる

といった具合です。立ち回り全体を俯瞰して、ざっくりと軌道修正をしていきましょう。常に行動に幅を持たせつつ、意識の方向を少し変えていくのです。改善法が見えない時は人に聞いたり、動画などから学んだりしてみましょう。自分の動きに新たな変化を盛り込むことが重要です。

ミクロ視点の言語化

試合全体を見るマクロ視点とは異なり、場面ごとの動きに着目します。伝えたいポイントは2つです。

1 - 行動を切り取る。理由付きで

次のような場面を想像してください。

自分が崖を掴まされ、相手は回避上がりを狩るような位置に立っている場面です。あなたは攻撃上がりを選択しましたが、相手には届かず反撃を食らってしまいました。

この場面における最善択は何だったでしょうか。おそらく、その場上がりかジャンプ上がりでしょう。なぜなら、

  • 攻撃上がり→届かず反撃される
  • 回避上がり→咎めやすい位置に相手が立っているので、おそらく咎められる
  • その場上がり→後隙が最も少なく、また相手がその場上がりを咎める可能性が少ない
  • ジャンプ上がり→相手の着地狩り展開にはなるものの、相手がジャンプ上がりに被せる技を振っていないので崖上がりを直接咎められる可能性は低く、着地を工夫すればニュートラルの展開に持ち込める可能性が高い

といった理由が考えられるためです。

このように、自分が取った行動の一つ一つ、特に自分が攻撃をくらった場面を切り取り、その原因を分析するのです。分析の際は、取れるはずだった他の行動を全て選択肢に入れ、その中から良いと思われる行動を「理由付きで」選択します。

それぞれの行動がなぜ良いのかを一つ一つ理由付けすることがミクロ視点の言語化最大のポイントです。行動選択の主な基準は「リスクが低くてリターンが高い」ことです。当てれば大リターン、外しても小リスクの行動を積み重ねることで勝利に近づけるという考え方は一つの指針にできると思います。

2 - ミクロ視点だけではいけない

全ての場面ごとの最善手を考えるだけでは、必ずしも勝ちに結びつくとも限りません。常に大局的な視点を持つことが肝要です。ミクロ視点はマクロ視点とともにあると思っています。場面ごとの技の選択が合っていても、そこに至るまでの試合運びを組み立てていなければ安定した勝利は得られないと思うからです。

言語化の第一はマクロ視点にあり、大きな試合運びを組み立てた上でこそ技の振り方が生きてくると思います。技の先端を当てる、急降下の有無を調節するなど動きの工夫も取り入れながら、多角的な視点から言語化を活かせると良いと思います。

おわりに

言語化により立ち回りを整理すると、自分の考えを他の人に伝える時や、立ち回りの研究においても大いに役立ちます。言葉を通じてゲームをより一層楽しめたらいいなと思います。

次回は、アドバイスの貰い方をテーマに記事を書く予定です。