理不尽との付き合い方
はじめに
ことスマブラにおいて、自分が理不尽だと思う場面を突きつけられることは少なくありません。どう対処すれば楽しく成長を続けられるのでしょうか。
個人的に思う理不尽との付き合い方を書きました。あくまでも一個人の考え方として受け取っていただければ幸いです。項目を2つに分けて考えてみました。
- 理不尽の根源
- 生産的な対処
理不尽の根源
あなたにとっての理不尽とは何でしょうか。その要因は外的なものだけでしょうか。ここでは2項目ほど、内面に焦点を当ててみます。
1. 実力不足を棚に上げている
自分のファイターに有利とされる相手ファイターに対して敗北を収めてしまったとき、これを理不尽と思うでしょうか。
互いの実力差はすぐに計れるものではありませんが、自分の実力不足を第一の要因として考えるかどうかが「理不尽」が生じるかの一つの分かれ目だと思っています。相手のファイターに対して十分な対策を積んでいたか、そもそも自分の実力は満足できる程度なのか、柔軟に対応ができていたかなど、自分の側にやれることを全てやったかどうかを考えるのが大切です。
敗北の理由を相手に求めるのは思考を停止していることになると考え、まずは自分の実力不足を考えるようにしています。
2. 周囲の意見を過信している
「このキャラ相性は無理」という意見を鵜呑みにしていいものでしょうか。
例えば「ガノンドロフはメタナイトが最不利」などと言われますが、自分自身は肯定も否定もしないようにしています。自分が相性を判断できるほどの実力を備えているとは思えないからです。確かに、周囲の意見を参考にして「相性不利だからしょうがない」と納得すれば、敗北の理由を自分に求めずに済みます。しかし、この先に成長はないように思えるのです。
自分の経験から「この相性は辛いな」と思うことはあったとしても、周囲の言葉を鵜呑みにして可能性を閉ざすのは勿体ないことだと思うのです。
生産的な対処
理不尽に対して文句を述べた先に成長はあるでしょうか。成長につながると思う考え方を2つほど挙げてみます。
1. 相手を認める
敗北を理不尽だと思うのは、どこか相手を自分より下の存在だと決めつけているからではないでしょうか。
世界戦闘力、レートや実績などにより実力が可視化しやすくなり、箔の付くプレイヤーは多くなりました。しかし、それだけを材料に格下と判断するのは早計だと思います。勝利や敗北は一時のものであり、一つの試合結果だけで判断するのも最適ではないでしょう。
「強者は相対的に強者である」という言葉にもあるように、強さは大局的な視点で捉えるのが良いと思います。一時の勝ち負けにこだわりすぎず、相手を認めることから自分を強くする思考が始められるように思います。
2. 理不尽を見つめ、分析する
理不尽だと殊更に叫ぶよりも、事柄を冷静に分析してみるのはどうでしょうか。
例えば、偶然負けたと思う試合を振り返って「たまたまスマッシュが当たったから相手が勝っただけじゃないか」と思うより、「自分は二度とあんなスマッシュに当たらないと言い切れるか?」と思考を切り替えてみます。自分にリスクのある行動が一切なかったと言い切れるのであれば、これは理不尽と言い切ってもいいでしょう。しかしそんなプレイを貫いたと言うだけの試合ができることはほとんどありません。
キャラ相性に焦点を当てる場合は「相手のキャラが悪い」とばかり思うより、「相手のキャラは復帰阻止が強いから、堅実な差し合いを徹底して復帰阻止展開をできるだけ拒否してみよう」というように、自分にできることを考えてみます。自分の思考だけに留まらず他のプレイヤーに対策を聞いてみたり、対策のために連戦したりするなど、まずはできるだけのことを試すのが良いと思います。
自分の実力を磨ききったその先でもだめなら、ようやく諦めてキャラクターを変えることを検討したりしてみましょう。
おわりに
逃げではなく考え抜いた上での選択であれば、きっと成長が伴うものと思います。
次回は「魅せ」と実力について書く予定です。